伊達直人先生の中学受験の社会と理科はこう解く!

中学受験 社会 勉強法その1

みなさん、こんにちは。

受験ドクターの社会担当の伊達直人です。

社会の学習のほうは順調に進んでいますか?

今回は「中学受験 社会 勉強法その1」についてお話ししたいと思います。

 

 

【中学受験社会の中で何が一番難しいか?】

社会科には地理・歴史・公民の3つの分野あります。

この中で、何が一番難しい分野だと思いますか?

公民と答えるこどもが多いのではないでしょうか。

また、親御様の中にも公民が一番難しいのではないかしらとお思いではないでしょうか。

たしかに、公民は地理・歴史と比べると、用語も難しくなり、家庭と学校と塾以外の社会しかしらない小学生には、イメージしにくい分野です。

公民は、政治・経済など内容も高度になり、しかも地理・歴史に比べて話が抽象的で小学生には実にとっつきにくい分野だと言えます。

ご安心ください。

実際の社会の中学入試では、公民分野からの出題は、地理・歴史分野ほど多くはありません。

また、公民の問題は、一問一答的な比較的ストレートな問われ方をしています。

ですから、社会の中では公民が一番丸暗記が効く分野とも言えるのです!

 

では、中学入試の社会の問題の中で一番難しい分野はどの分野でしょうか?

私は地理だと思っています。

 

 

地理が難しい理由=知識のネットワーク化が必要だから

それでは、なぜ地理が中学入試の社会の中で最も難しいか考えてみましょう。

 

もちろん山や川の名前や野菜や果物などの農産物の生産の多い県名など地理の基礎知識を問うようなストレートな問題もあります。

そういう「ボーナス問題」では、点数を落とさないようにしましょう。

合格する生徒はみんなできますので、そこで失点することは入試社会では致命的です。

 

地理が難しい理由は、知識をストレートに問うような問題ではなく、知識と知識を組み合わせて思考力を問うような問題が出題されるからです。

 

 

 

たとえば、次の地理の問題をみてください。

面積(㎢) 人口

(万人)

県名と県庁所在地の名 政令指定都市の有無 海に面している 隣接都県の数
4186 116 異なる ない 3
12584 233 同じ ある 5
15279 130 異なる ない 3
7286 233 異なる ある 4
13562 212 同じ ない × 8
4248 108 同じ ない 4
3798 722 異なる ある × 7

(2014/15 国勢図絵)

 

 

これはH27年度の四谷大塚の第2回合不合判定テストの地理の問題です。

「あ」~「き」は、東北新幹線と北陸新幹線が通る県、岩手県、宮城県、埼玉県、長野県、新潟県、富山県、石川県のいずれかです。

表を使って、「あ」~「き」の県名を推理する問題です。

表には、新幹線が通る県、県の面積、人口、県名と県庁所在地の名前が同じか異なっているか、政令指定都市があるかないか、海に面しているかいないか、隣接している都県の数が書いてあります。

 

これは統計資料の読み取りというタイプの地理の問題です。

知識の量ではなく知識の質が問われている問題です。

知識と知識を結びつけて類推する思考力が問われています。

難関校や上位校になるほどこのような思考力を問う問題が増える傾向があります。

丸暗記は一問一答的な単純な問題には効果がありますが、統計資料の読み取りのような難易度の高い問題には歯が立ちません。

このようなタイプの問題には知識のネットワーク化が必要な問題です。

知識のネットワーク化というのは知識と知識を結びつけることです。

知識と知識を関連付けることです。

 

この問題の場合ですと、まず、新幹線の基礎知識は確かでしょうか?

東北新幹線が出発する駅と終着駅は何という駅か?

東北新幹線は途中何県を通るのか?

また、北陸新幹線は東北新幹線と何県の何駅で分岐しているのか?

新幹線の知識だけでもこれだけ必要です。

 

さらに、都道府県の面積についての知識。

都道府県の人口についての知識。

都道府県名と都道府県庁所在地名についての知識。

政令指定都市の知識。

接している県の数に関する知識。

そして、これらを結びつけて推理する思考力が必要です。

 

【地理の学習法】

地理は白地図を用いた学習法をお勧めします。

白地図に芋づる式に書き加えていくことで地理の知識と知識を関連付けて覚えることができます。

 

 

知識のネットワーク化が必要な問題の具体例

では、先ほどの問題の「あ」~「き」が何県なのか考えていきましょう。

統計資料の読み取り問題では統計資料の最大値や最小値など極端な数値に気をつけます。

まず、この中で面積が最大なのが「う」です。

ここで面積の全国上位5をまとめてみましょう。

1位は北海道。

2位は岩手県。

3位は福島県。

4位は長野県。

5位は新潟県。

北海道は入っていませんので、この表の中で面積が一番大きいのは岩手県です。

よって「う」は岩手県だとわかります。

次に、隣接する県の数が最大な「お」に着目します。

「お」は隣接する県の数が8つもあります。

これは長野県です。

長野県は隣接する県の数が日本で最も多い県で8つの県と接しています。

長野県が接している8つの県をまとめてみましょう。

新潟県から時計回りに、群馬県、埼玉県、山梨県、静岡県、愛知県、岐阜県、富山県。

以上8つ県です。

 

一般的に、海に面していない内陸県は隣接する県の数が多くなります。

1位は長野県の8つ。

2位は岐阜県と埼玉県の7つ。

岐阜県が隣接しているのは、富山県、長野県、愛知県、三重県、滋賀県、福井県、石川県。

埼玉県が隣接しているのは、東京都、山梨県、長野県、群馬県、栃木県、茨城県、千葉県。

4位は福島県、三重県、京都府の6つ。

福島県が隣接しているのは、茨城県、栃木県、群馬県、新潟県、山形県、宮城県。

三重県が隣接しているのは、和歌山県、奈良県、京都府、滋賀県、岐阜県、愛知県。

京都府が隣接しているのは、福井県、滋賀県、三重県、奈良県、大阪府、兵庫県。

 

「い」は、面積がこの中では3番目に大きく、政令指定都市があり、海に面していて、県名と県庁所在地の名前が同じです。

これに当てはまるのは新潟県しかありません。

新潟県は面積が全国第5位、この表の中では、岩手県、長野県に次いで第3位です。

また、新潟市は日本海側で唯一の政令指定都市です。

よって、「い」は新潟県です。

 

「あ」と「え」はどちらも県名と県庁所在地名が異なりますが、「え」の県には政令指定都市がありますが、「あ」の県にはありません。

残った県の中で、県名と県庁所在地名が異なるものは宮城県と石川県です。宮城県の県庁所在地の仙台市は政令指定都市です。

一方、石川県の県庁所在地の金沢市は政令指定都市ではありません。

よって、「え」が宮城県。

「あ」が石川県です。

 

ここで全国の政令指定都市についてまとめてみましょう。

全国には政令指定都市は20都市あります。

東京は政令指定都市には入っていませんので注意してください。

政令指定都市とは、各地方の中心となる都市で、政令指定都市になると都道府県並みの補助金がもらえ、市の中に区を設置することもできます。

まず、九州地方には、福岡、北九州、熊本の3つ。

中国地方には、広島、岡山の2つ。

四国地方にはありません。

近畿地方には、大阪、堺、京都、神戸の4つ。

中部地方には、名古屋、静岡、浜松、新潟の4つ。

関東地方には、横浜、川崎、相模原、さいたま、千葉の5つ。

東北地方は仙台の1つ。

北海道地方は札幌の1つ。

以上、20都市です。

 

「き」はこの中で人口が一番多い県で、政令指定都市もあることから、埼玉県と考えられます。

最後に残ったの「か」が富山県です。

 

 

 

まとめ

以上、今回の話のまとめです。

社会の入試問題の中では地理が一番難しい。

地理の出題では、上位校ほど統計資料の読み取りのような問題が出題されます。

これは、単純な知識を問うのではなく、知識と知識を結び付けて類推させる思考力を問う問題です。

地理の学習では、丸暗記では統計資料の読み取りのような問題には歯が立ちません。

地理の勉強では個々の知識を覚えるだけでなく知識と知識を関連付けて覚える「知識のネットワーク化」が必要です。

そのためには、前に紹介したような白地図を用いた勉強法をお勧めします。

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