中学受験のための社会の学習方法


 
みなさん、こんにちは。

受験ドクターの社会科担当の伊達です。

社会の学習のほうは順調に進んでいますか?

今回は「社会の中学受験対策」、「中学受験のための社会の学習方法」についてお話ししたいと思います。

 

 

インプット中心の学習法とアウトプット中心の学習法

一般的に、社会の学習方法には、①インプット中心の学習法と②アウトプット中心の学習法があります。

①インプット中心の学習法とは、社会の、地理・歴史・公民各分野の基礎知識をとにかく頭の中にインプットしよう、覚えようとする学習方法です。

また、②アウトプット中心の学習方法とは、問題演習をどんどん進めていくという学習方法です。これは、問題演習を通して、覚えた社会の知識を頭の引き出しから取り出す、アウトプットさせる学習法です。

 

 

インプットとアウトプットのバランスが大切

インプット中心の学習法とアウトプット中心の学習法のどちらが良いのでしょうか?

これは、生徒の社会の学習の進捗状況によって異なります。

社会が極端に苦手で基礎知識がほとんど身に付いていない生徒に、ひたすら問題演習をさせてもあまり効果はありません。

反対に、基礎知識のインプットがほぼ終わっている生徒にはどんどん良質な問題練習をさせます。

要するに、生徒の状況に応じてインプットとアウトプットのバランスを考えます。

 

 

丸暗記の問題点

「社会は暗記科目だからひたすら丸暗記すればいい」

 

確かに社会科の学習には暗記は必要です。

中学受験対策では、地理・歴史・公民、全分野の膨大な知識、これを覚えなければなりません。

しかし、丸暗記には二つの問題点があります。

まず、丸暗記した知識は時間とともに忘れやすいことです。

テストの前日に丸暗記したことをテストが終わればきれいさっぱり忘れたという経験はなかったでしょうか?

このように、丸暗記、機械的に覚えた知識は定着があまりよくありません。

丸暗記の二つめの問題点は、丸暗記で覚えた知識はテストのときに頭の引き出しから取り出しにくいということです。

丸暗記で覚えた知識は一問一答的な単純な問題には向いていますが、地図や図表の読み取りのようなひねった問題には丸暗記した知識は使えないことが多いのです。

 

 

社会の学習で大切なこと

社会の学習で大切なことは知識を丸暗記することではなく「どのように覚えるか」ということです。

ようするに、中学受験の社会では「覚えた知識が忘れにくく」、また、「テストの時に頭の引き出しから取り出しやすく使えるような知識を覚える」ような学習方法が求められます。

 

 

アウトプットしつつインプットする学習法

基礎知識のインプットがほぼ完成しているという生徒はそんなに多くはないでしょう。

社会のインプットの抜け落ちがけっこうあるという生徒が大半です。

また、先ほどインプットとアウトプットのバランスが大切だといいました。

そこで提案したいのは「アウトプットしつつインプットするという学習方法」です。

では、次に具体的な学習法を紹介します。

 

具体例:白地図を用いた学習法

地理の学習の場合には、白地図を使った学習方法をお勧めします。

自分で実際に書いてみることで、地名と場所を同時に覚えることができます。

また、その土地の特色も芋づる式に書き加えていきます。

 

たとえば北海道地方なら実際に北海道を自分で書いてみましょう。

北海道の地形は大丈夫ですか?

 

まず、半島や岬から始めましょう。

宗谷岬、知床半島、根室半島、襟裳岬、内浦湾、渡島半島、積丹半島の位置と名前は大丈夫ですか?

宗谷岬は北海道の最北の岬です。

知床半島はその豊かな自然のため世界遺産に登録されています。

ただし世界遺産に登録されている名称は「知床半島」ではなく「知床」です。注意しましょう。

根室半島には1792年にロシア人のラクスマンが幕府に貿易を求めて来航しました。

内浦湾はホタテ貝の養殖がさかんです。

 

次に、北海道の山地・山脈、山・火山、川、平野・盆地、湖、湿地を書き加えます。

北海道にある山脈は日高山脈だけです。

あとは山地です。

石狩山地、北見山地、天塩山地、夕張山地です。

北海道の火山・山では、大雪山、有珠山、羊蹄山の位置に気をつけてください。

大雪山は北海道で一番高い山です。

有珠山は洞爺湖のほとりにある火山です。

しばしば噴火するのでハザードマップが作られました。

羊蹄山は別名蝦夷富士と呼ばれます。

 

北海道の川は2つだけ覚えてください。

石狩川と十勝川です。

石狩川は石狩山地から流れ出て、上川盆地を通り、下流は石狩平野です。

石狩平野と上川盆地は稲作がさかんです。

米の品種はきらら397です。

寒さに強い米を品種改良して作ったのです。

 

十勝川は下流が十勝平野です。

十勝平野は北海道の畑作の中心です。

同じ土地で何年も野菜を作り続けると地力が衰えて野菜があまり取れなくなります。

これを連作障害といいます。

十勝平野では連作障害を防ぐために輪作を行っています。

輪作とは毎年異なる土地で野菜作りを行うことです。

 

北海道の湖は、サロマ湖、阿寒湖、摩周湖、洞爺湖の4つを覚えてください。

サロマ湖は汽水湖という種類の湖です。

汽水湖とは真水と海水が混じり合っているような状態の湖です。

本州では浜名湖や宍道湖も汽水湖です。

サロマ湖はまた、ホタテ貝の養殖がさかんです。

ホタテ貝は冷たくて浅い水中に生息します。

先ほど述べた内浦湾や青森県の陸奥湾もホタテ貝の養殖がさかんです。

阿寒湖はマリモで有名です。

摩周湖は湖水の透明度は世界第2位です。

ちなみに透明度世界第1位はロシアのバイカル湖です。

洞爺湖は湖の中に島があります。

近くに激しい爆発をする火山の有珠山があります。

火山が噴火してできた窪地をカルデラといいます。

カルデラに水が溜まってできた湖をカルデラ湖といいます。

火山の多い北海道にはカルデラ湖が多く、洞爺湖、阿寒湖、摩周湖もすべてカルデラ湖です。

 

北海道の湿地とくれば釧路湿原です。

ここはタンチョウで有名です。

ここは水鳥の住み家となる湿地や干潟を保護するラムサール条約に登録されています。

 

釧路と根室の間には根釧台地が広がっています。

先ほど北海道の農業で、米作りは石狩平野と上川盆地、畑作は十勝平野とのべました。

根釧台地は酪農がさかんです。

酪農とは牛乳からチーズやバターなどの乳製品を作る農業です。

 

北海道東部は寒流の千島海流が流れているため、夏に濃霧が発生します。

これが日照時間を短くし冷害の原因になります。

 

最後に、北海道の都市を見ておきましょう。

まず、道庁所在地は札幌市です。

ここは政令指定都市でもあり百万都市でもあります。

札幌市は札幌ビールや雪印など食料品工業がさかんです。

 

函館市。

ここは北海道の玄関口です。

今年3月に北海道新幹線が開通しました。

新青森駅から青函トンネルを通り、新函館北斗駅まで開通しました。

 

室蘭市。

ここは鉄鋼の街です。

ドットマップの問題でもし北海道の室蘭に点(ドット)があれば、それは鉄鋼業の目印になります。

 

苫小牧。

ここは製紙・パルプがさかん。

また、日本初の掘り込み港が作られました。

 

苫小牧と室蘭。

場所に気をつてください。

へこんでいるほうが苫小牧。

突き出ているほうが室蘭です。

 

 

まとめ

以上、白地図に芋づる式に知識を書き加えていく学習法を紹介しました。

こういった作業(アウトプット)を繰り返すことでいつのまにか基礎知識のインプットができいきます。

5年生で地理を学習している人、また、6年生で地理が苦手な人や地理を復習したい人はぜひお試しください。